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よもやま世間小噺(5) =ローマ法王のお勤め=

12月02日
 極めてタイムリーな話題になりますが、バチカン市国のローマ法王庁からみえたフランシスコ教皇の日本訪問により、歓迎の諸行事が目白押しで、日本中の盛り上がりがマスメディアで競って報道されていましたね。被爆地広島&長崎でのの巡礼・慰霊ミサを始めとして、唯一の被爆国日本から非核化宣言を世界中に強く発信し、非核化条約の批准を躊躇って避けながら、核の傘に依存しているお馬鹿な日本の政府に対しても、核廃絶の仲介に極力努めるべきだと厳しく戒めのメッセージを発して、軟弱かつ優柔不断なトランプ・ペットと化した首相を嗜めてくれました。拍手喝采ですね。

 カトリック教会のトップの訪日は約38年ぶりとのことらしいのですが、前回の教皇訪日の時には、先々代のヨハネ・パウロU世の様々なパフォーマンスにより、比較的記憶に新しくて、主に「基督教迫害史及び被爆受難の地:長崎」訪問においての祈りのミサや、「アウシュビッツの聖者」と崇め奉られるコルベ神父(長崎滞在布教中に「聖母の騎士」と称するカトリック学園創設を経て帰国後、ナチスドイツのアウシュビッツ収容所で、同室者の身代わりを志願し、毒ガス処刑による非業の最期を遂げた方です。)に対して「聖人」への認証の儀式等を挙行しました。当時の報道でコルベ神父の生き様や知名度アップの認識と併せて、神父&教皇両者に絶賛の拍手喝采を浴びせたエピソードを覚えています。

 一方フランシスコ教皇はというと、アルゼンチン出身者で、イエズス会の出自だということなのですが、教皇への就任以来、一貫して核兵器廃絶の訴えを続けており、「とてつもないテロ行為」だと、核保有国を声高に兇弾することを、教皇の立場でのお勤めと捉えて、世界平和への祈りを捧げていると専らの評判を得ているようです。世界中のカトリック教徒が約13億人ともいわれる集団のトップとして、気高く誇り高い頼り甲斐のある活動だと言えそうですよね。また「核」という魔物にかなり敏感に偏見をお持ちのようで、核兵器ばかりでなく、平和利用とされる原子力発電に対してさえも、とても懐疑的な発言が目立ち、原発の継続的利用は困難とまで言い切る歯切れ良さを発揮しておられます。

 今回、慰霊に巡った長崎と広島では、以前から被爆に対する反応に、少しばかりの違いが演出されているようで、「怒りの広島」という表現に対して、過去に切支丹弾圧による哀しい受難の歴史を有する長崎の地では、かなり受け身のマイルドな捉え方となっており、柔らかく「祈りの長崎」という表現が使われています。ここでは永井隆博士の受難を「長崎の鐘」のイメージに重ねて、ソフトな演出が誘導されているようです。原爆投下の当事者であるアメリカ国家が、同じ宗教を信じる同胞といえる潜伏キリシタンが多く住む長崎浦上地区の頭上に、悲惨な原爆を炸裂させた贖罪としての作為的な表現が感じられる現象なのです。象徴天皇の民に寄り添うお勤めでも、ローマ教皇の民への癒しやポリシーを以て国家権力を戒め、救済に導く等々、いづれをとっても気高く尊いお勤めだといえますよね。
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